· 

遺族年金制度の仕組みの問題

愛知県に暮らす女性は昨年夫を新型コロナで亡くしたが、夫が会社勤めをしてため、女性は遺族厚生年金の対象になったが将来もらえる年金額は変わらないと知らされた。働いても働いていなくても貰える年金額は同じなのだ。自分の老齢厚生年金が遺族厚生年金よりも高ければ老齢厚生年金をそのまま受給し遺族厚生年金は貰えない。逆に老齢厚生年金が遺族厚生年金よりも低ければ、老齢厚生年金を受給した上で遺族厚生年金との差額が遺族厚生年金として支給される仕組みになっている。つまり、妻の老齢厚生年金は遺族厚生年金を上回らなければ、妻の受け取る年金額は働いても働いていなくても同じということである。この女性はこの場合に相当していくら働いても年金額は変わらないのである。

このような女性が日本全国でどのくらいいるかわからないが、これに当たった女性はなんともいえない気持ちであろう。この女性は働くモチベーションを失い、定年前に退職したとの事であるが、当然のことのように思われてならない。働けば働く程、年金が増えていく仕組みに変えていかんかえればならないと思うが、少数の限られた場合に限るということでいつまでもこのままの仕組みが維持されて泣いている人たちがなくならないのだろうか。