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救急搬送の実態

先日、老人保健施設に入所の高齢の母親がお腹が張って様態が思わしくなく、救急搬送をしようとしました。その時、あらかじめ救急医療に対応している病院に看護師が電話して搬送しても良いとの返事をもらい、救急車を呼び、母親を乗せ私も同乗していざ病院に向かおうとしたのですが、救急隊員が出発前にその病院に電話したところ、そのような救急搬送依頼の電話はなく受け入れられないとのことでした。そこで病院に電話した看護師が直接病院側と話しをして何度も了解をもらっていると言ってもなかなか受け入れてもらえず延々と話しが続く状況でした。結局、最後は、病院側で確認が取れて、受け入れ可能となりましたが、救急車の中で待たされた時間は40分ほどになりました。私はこれがコロナ禍での救急搬送の実態であると感じました。幸い母親は、病院で検査して腸がねじれているということですぐに内視鏡で処置をして様態は安定してきたものの、一つ間違えば生命にかかわる重大な事になるかと思います。新聞やテレビの報道でも何度も流されて来ていましたが、このコロナ禍で病院への搬送が遅れ、亡くなる方もきっと多くいるはずかとあらためて思いました。それゆえ、医療現場の逼迫をはやく解消できる対策が急がれるのではないでしょうか。