過労死の裁判に関して

過労死に関する裁判のニュースが昨日2件あった。

●ひとつが、愛知県尾張旭市のセラミック部品製造会社MARUWAで過重労働が原因だとして遺族が同社に損害賠償を求めた訴訟で名古屋地裁が過重労働と死亡との因果関係を認め、同社に約5,600万円の支払いを命じたもの。

●もうひとつが、三菱電機の新入社員が自殺した問題で同社が当時の教育主任のパワハラ発言が原因と認めて謝罪して、再発防止を約束することで遺族と裁判外の和解したもの。尚、この三菱電機では、長時間労働などが原因で自殺者二人を含む5人が14年～17年に労災認定されている。

上記２つのケースは、いずれも労災認定のみではなく、損害賠償も支払わなければならない事件となってしまっている。三菱電機に関しては何度も繰り返しこのような事件を起こしているという事態である。会社のトップも仕事だから仕方がないという考えが根強くあるのではなかろうか。これからは、そうした考えは極力排除していかなけらばならないと思う。